勇壮な絵柄・図案が好まれてきたその理由
昔、町火消しらが好んで彫ったのが和彫りと呼ばれる彫技術です。水滸伝のイメージシーンや虎、龍、鯉、麒麟といった生き物。大胆さと繊細さが見事に共存する美しき絵物語を見せてくれます。
この江戸時代に始まった和彫りの技術は、現在にも脈々と受け継がれています。今も日本全国には、師匠らから伝統と技術と心意気を継承した刺青師達が活躍しています。
「刺青」は「入れ墨」ではない
歴史的に見てみると、「入れ墨」は犯罪暦を示すものとして彫られたものを指します。本人の意思に関係なく彫られた消えない前科者の証です。
一方「刺青」は、勇気の証として自分の意思で彫ったものです。現在では、世界各国の兵隊や格闘家などの体に同じような意味合いの刺青を見ることができます。